




令和3・12・20日 早いもので、そろそろ冬至、日の入りは既に遅くなり始めました。寒さが厳しくなって来ていますが 忘年会で繁華街はにぎわっています。コロナ株に振り回されていた反動で ご馳走を次々に食べつくしていますが、胃袋が疲れてきたので、精進料理が恋しくなります。
でも、精進料理は単に、菜食料理だけではありません。精進は、お釈迦様の六つの教え(六波羅蜜)の中にあるように 不浄を避け、身を清め、一生懸命仕事をする事 と有るように 人間本来の本能を、美食を、避け、菜食料理に甘んずることです。
ですから、贅沢三昧で弱った体を 休める訳では決してないわけです。2000年以上昔の教えが、今、役立っているわけですが、本来の意味をわきまえて、飲食したいと思います。日本では70%もの食料を輸入に頼っています。又、年間600万トンもの残飯が捨てられているようです。暴飲、暴食を避け 健全な体つくりをしたいものです。そして、今年の嫌なことを水に流し、素晴しい新年を迎えましょう。
小林昭男
令和3・12・12日 12月も半ばになり、お歳暮の季節がやってきました。仕事を卒業してからは、お歳暮のやり取りも激減しましたが。
サザエさんの磯野家では お歳暮やお中元に 確固たる伝統があります。其れは、使いまわしの習慣です。戦後の日本の貧しい時代の 庶民の知恵とでも 言うんでしょうね。
いただいたお歳暮の、包装紙はがしから 始まります。
磯野家では お歳暮をデパートから調達しません。戴いた品物を、他家に分配するのです。ですから、いただいた物品は、次の日には他家に 行っていることが殆んどです。サザエや、波平がお歳暮を届けるとき、玄関先で風呂敷包も開くと、お中元の、のしが貼ってあることが 書いてあります。(7巻96P,41巻、18P)マスオに至っては 中身の饅頭のアンコの色まで、当てています(60巻の53P)
でも、若い世代になると 内容が少し変わり、サザエは、お歳暮の代わりに、牛乳を一か月分やろうかとか カツオは 波平の誕生日に 波平が、いつも行くおでん屋に行くと (お代は坊ちゃまにいただいています)と言われ、涙ぐむシーンもあります。(66巻の73P)
時代に即応して、磯野家の贈り物も 変わっていくのでしょうね。でも、皆さん、年を取らないのが不思議です(笑) 小林昭男