私は、関東の他県から約20年前に山梨にやってきました。当時は言葉の疎外感があり、知らない言葉を平然と使われた時になぜか劣等感を少し感じてしまいました。年月が経つにつれ、「~けし」「いっちょ」「もちにいく」「ちょびちょびしちょ」、自然に耳を通して体に入ってくるようになりました。今は、山梨ならではの愛すべき言葉として受け入れています。
しかし最近、新たな壁が立ちはだかりました。「いなようで気持ち悪い」。
先日、同じ敷地内に住む義母が、真っ青な顔をして、「いなようで気持ち悪い、病院に連れて行ってもらえる?」と聞かれました。病院に連れて行くのはいいのだけれど、どこが具合が悪いのか、私にはわからず。
私「いなようでってどこか痛いの?、いなようでの意味がわからないんだけど・・」
義母「いなようで、は・・・・(胸のあたりを指して)ここが気持ち悪い」
私「お腹は、頭痛は、足は、どんな具合?」
義母「お腹は痛くない、頭痛もしない、ちょっと足がだるい」
私「・・・市立病院かな、個人病院がいいかな?」
義母「市立病院は時間がかかるから、個人病院でいいよ」
その後、大きな病気が隠れていたら困るから本当は大きい病院に行くべきか迷いながら、なんだか不安な気持ちで、個人病院で診察を受けました。
個人病院では、義母が先生に「いなようで気持ち悪い・・・・」と細かく症状を説明していました。十分伝わっている様子でした。
診察待ち中に出張中の主人に「いなようで」をメールで聞いたところ、「何となく」だと思うよの答えでした。まあ、それが正解なのでしょう。
義母の今はすっかり元気になり、畑仕事に勤しんでいます。良かった良かった 😉
(株)泰栄企画 工藤でした