2021年12月12日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) サザエさんちの お歳暮

令和31212日  12月も半ばになり、お歳暮の季節がやってきました。仕事を卒業してからは、お歳暮のやり取りも激減しましたが。

サザエさんの磯野家では お歳暮やお中元に 確固たる伝統があります。其れは、使いまわしの習慣です。戦後の日本の貧しい時代の 庶民の知恵とでも 言うんでしょうね。

いただいたお歳暮の、包装紙はがしから 始まります。

磯野家では お歳暮をデパートから調達しません。戴いた品物を、他家に分配するのです。ですから、いただいた物品は、次の日には他家に 行っていることが殆んどです。サザエや、波平がお歳暮を届けるとき、玄関先で風呂敷包も開くと、お中元の、のしが貼ってあることが 書いてあります。(796P,41巻、18P)マスオに至っては 中身の饅頭のアンコの色まで、当てています(60巻の53P

でも、若い世代になると 内容が少し変わり、サザエは、お歳暮の代わりに、牛乳を一か月分やろうかとか カツオは 波平の誕生日に 波平が、いつも行くおでん屋に行くと (お代は坊ちゃまにいただいています)と言われ、涙ぐむシーンもあります。(66巻の73P

時代に即応して、磯野家の贈り物も 変わっていくのでしょうね。でも、皆さん、年を取らないのが不思議です(笑)   小林昭男