2018年09月18日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) サシバの渡りの季節になりました。


本州~九州に 夏鳥として やってくる渡り鳥で、海を渡るタカと、言われている(サシバ)です。九月の下旬から十月にかけて 太平洋沿岸から 東南アジアに帰っていきます。有名な渡りの場所は、愛知県の 伊良湖崎ですが、良く晴れて 海風が 吹き始めると 大集団を創ったサシバが 上昇気流に 乗って旋回し 1000m以上の 上空からフィリピン方面を目指します。

春、桜が咲くころ 南方から渡って来て カエル、ネズミ、トカゲなどを食べ 子育てをし また、南を目指して 飛び去ります。鳥の渡りは、たいへんな仕事ですが、強いものを残し 弱い個体を 淘汰する 重要な役割をしています。
でも、あの鳥が、どうして 2000kmもの長距離、1000mもの気圧が低い 大空を飛んで いけるのでしょう。調べましたら、鳥にはスゴイ装置が 付いていました。
過給機付き装置が 体全体に 張り巡ぐらされています。 鳥の肺には、気嚢と言う 空気をためている 袋が付いていて、肋骨、胸骨に連動し、フイゴの様に 肺に空気を送り込んだり、肺から空気を 吸いあげたりしています。哺乳類とちはって、気嚢には、常に新しい空気が 流れ込む様になっています。
気嚢は、肺だけでなく 全身に、枝分かれし 末端は骨の中まで伸びています。鳥類はすべて、空を飛ぶために 軽量な空冷式エンジンを 選んだのかもしれません。  (山階鳥類研究所資料参照)  フレンズ小林