2019年05月12日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) シオマネキは初夏の風物詩です。


干潟のある 海辺の風物詩に シオマネキがいます。潮が引くと 一斉に巣穴から出て、大きな方の、ハサミを振り上げます。有明海の シオマネキも 体の前で、上下にはさみを振る動作が、(潮招き)と言う由縁です。

中でも、有明海周辺に多い(ハクセンシオマネキ)は ハサミの 振り方がダイナミックです。ハサミを 横から振り上げて前に降ろし 体ごと上下させる、大胆なしぐさです。ハサミが鮮やかな 白色なので、(白扇シオマネキ)に 命名されたのでしょう。
塩招き類は 出界で60種類ほどありますが、そのうち日本には10種類位います。日本が北限と言われ、神奈川以西に 分布しているようです。しかし最近の研究で、奄美大島以南の ハクセン、シオマネキは少し 形態が異なるので 別亜種、オキナワ、ハクセンシオマネキ と 呼ばれるように なったそうです。
シオマネキのハサミ振りに どういう意味が有るか、色々研究している そうですが、雌に対する 求愛行動とも 考えられますが、雌のいない 干潟でも、降っているそうです。それでも、放浪している 雌が近くに来ると、一生懸命振る 様子を見ると、やっぱり 求愛かも知れません。潮が引き、干潟になった直後から 満潮まで ずっと、活動しているので、カニ類では、最も、陸上生活に 適合しているそうです(国立科学博物館主任研究官、農学博士 武田正倫研究書)
アサリをほっていたら、シオマネキが 出てくるかも知れませんね。小林昭男