2018年06月27日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 一飛びに、ひとどは闇に 帰りけり。(芭蕉)ひとど=カマドウマ

自分の家や 巣を持たなくて、ここが俺の住処(すみか)だ と言っている昆虫が殆んどです。最近あまり見なくなった(カマドウマ)もその仲間です。暗い森林や 木の洞にいましたが、人家が増えていたので、勝手に 入り込みました。食べ物はあるし、かまど周りは、温かいし 天敵はいないし、最高の住処です。
コウロギの 仲間ですが、羽根は退化して無く、その代わり長い触角が発達しました。しかし、ゴキブリと同様、何にも悪い事をしないのに、ただ 気持ち悪いと言うだけで 人間には 嫌われ者です。名前の語源は、馬の様にはね、竃(かまど)近くに いるからだと思います。
人飛びに、いとどは闇に、返りけり。(松尾芭蕉)と 芭蕉は親しみを込めて歌っています。(いとど=ゴキブリ)
家の中ばかりでは無く 大きな洞窟に住んでいるものも います。秋吉台や、龍河洞などの 石灰岩でできた 洞窟を 特に好みます。温度変化がなく、ミネラル分が豊富にあり 湿度も均一です。しかし まっ暗闇ですので、その場所に適合し 目は退化して ほとんど見えず、触角が異常に、発達したと考えられます。こんな暗い じめじめした洞窟が 彼らにとって、一番住みやすい、安全な お城かも知れませんね。     フレンズ小林