2018年11月29日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 与謝野晶子はペンで 戦争反対を訴えました。


【ああ、弟よ 君になく 君 死に給うなかれ

末に生まれし 君なれば 親の情けは 勝りしも
親は 刃を 握らせて ひとを 殺せと教えよや・・・・
 
最近の大統や首相には、独裁的、国粋者的な人が 人気があるようです。アメリカ、中国、フィリピンなど数えきれません。自分の国だけが良い という考えでしょうか、ですから世界中 何処かで 戦争が起こっています。
明治37年(1904年)与謝野晶子が発表した、非戦の心情を歌い上げた【君死に給うなかれ】の書き出しです。
日露戦争勃発の年 日本中が、国家の為に死ぬことは 名誉で在り 義務だと 教えられていていた時代 大変な騒ぎになったようです。国賊とも 言われてと言う事です。
与謝野晶子の実家は、大きな菓子問屋で 何不自由のない生活をしていましたが、詩人与謝野鉄幹と 22才で結婚し 詩人としての 頭角を表わしました。
【人を殺して死ねよとて 24までを育てしや
中略
君死に給うことなかれ すめらみこと(皇尊)は戦いに
おほみずからは 出でませね 互いに人が血を流し
けもの(獣)の道に 死ねよとは 死ぬる人の誉れとは・・
もっと 続きますが、何時の世にも 戦争は悲惨です。
与謝野晶子は勇敢にも ペンで 国に戦いを 挑んだと思います。勇気ある素晴らしい作家です。尊敬しています。  小林昭男
中:与謝野鉄幹