2022年02月06日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 仏舎利と、すしのシャリ

炊き立てのご飯、窯のふたを開けると、ユゲが立ち上り 何とも言えぬ 芳醇な香りが漂います。湯気が引くと、一粒一粒の 米粒立ちの、すばらしさ。お寿司屋さんでは、特にすし飯のことをシャリと言いますね。日本語では【舎利】と書きますが、お釈迦様の生まれた国インドでは、シャリーラと言って、身体、骨格の意味ですが、後に遺骨、特にお釈迦様の 遺骨を(仏舎利)指す言葉になったそうです。
そのことがなぜ、米粒に例えられたか。①コメは、人間にとって最も大切なもの。②お釈迦様の骨を分骨した際、米粒によく似ていた、などの説があります。
お釈迦様はインド、クシナガラで 沙羅双樹の木の下で入滅したと伝えられていますが 日本に仏教が伝来したのは、西暦550年とも、593年とも、伝えられていますが 1500年もの昔のご遺骨と、お寿司屋さんの お米の呼び名になっているなんて、不思議ですね。
でも、日本人にとって、仏教も、お米も 大切なものには変わり有りませんね。私が子供のころ、山梨県では お寿司は高級品、お客様が来ると お寿司で、歓待したそうです。今では回転寿司で、一貫100円で食べられますが。 小林昭男