2019年05月26日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 夏は来ぬ。昔懐かしい歌です。

 


夏は来ぬ

(1)卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて
忍び音もらす 夏は来ぬ。
(2)さみだれの そそぐ玉田に 早乙女が裳裾 濡らして
玉苗植うる 夏は来ぬ。

作詞者佐々木信綱は、和歌の創作、研究に功績を残し古典文学にも尽力しました。ですから内容が、聞きなれない 古めかしい文章に なって居ます。卯の花は、旧暦4月(卯月)の宇津木の花を指し (忍び音)は その年初めて聞こえる、ホトトギスの声です。
(5)五月やみ 蛍飛び交い クイナ鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ。
(さつきやみ)は 五月闇で 旧暦梅雨の夜の 暗闇の意味で
真の闇。クイナ鳴きは ヒクイナの鳴き声(叩くような)門などを叩く 形容詞です。(源氏物語など)

作曲したのは、小山作之助。
16才で、上京し、現、明治学院大学から 東京音楽学校(現、東京芸術大学を 首席で卒業、その後教授として 作曲などをし 滝廉太郎など、指導したのです。
平成27年 北陸新幹線が、この(夏は来ぬ)を 発車メロディーにしたのは、小山が 新潟県出身 だからだったんでしょう。 左:作詞佐々木信綱、中:作曲小山作之助
右:卯の花    小林昭男