2022年04月08日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 季節は少しづつ以後いています。

令和四年4月8日 つい2,3日前まで 咲き誇っていた桜も はらはらと散ってしまいました。【久方の光のどけき春の、しず心なく花の散るらん】紀友則の時代(平安時代)の桜も、現在も 同じように散ったんでしょうね。
今の季節、散歩をしていると 日ごとに季節が変わって行くのが解ります。
コブシが咲き、ジューンベリーが咲き、タンポポが、旅立ちます。我が家でも、ムスカリ、ボタンのつぼみまで、膨らんできました。山梨学院大学の周りのメタセコイヤや、ポプラの木も 黄緑色の若芽が 芽吹いて 春も本番となりました。
先出の紀友則 中々、芽が出ず、40歳くらいから活躍したそうです。宮中で、初雁(秋の雁を詩う)の詩会が有った折【春霞て 往にし雁がねは】 と 読み出し、参列者が唖然として 苦笑しているとき 【今そ鳴くなる 秋霧の上に】と 続けました。
意味は、春霞に かすんで飛んで行った 雁たちが、今、鳴く声が聞こえる、秋霧の上に】だと思います。このことがきっかけで、デビューしたそうです。従弟には 紀貫之がいます。…

小さなチャンスを大きく生かした、素晴らしい歌人です。 小林昭男