2019年05月22日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 小林一茶は、弱い者の味方です。


江戸時代中期の俳人、小林一茶 いつも弱い者の 味方です。【痩せガエル、負けるな一茶 ここに有り】

長野県の農家に生まれ、三歳で、母親を亡くしました。8才の時後妻が来て、冷たくされ、困った父親が 江戸に奉公に出したのが15才。一茶の少年時代は 悲惨なものだったのでしょう。
でも、一生懸命働き、俳句の師匠にも恵まれ 俳人として有名になりました。
約百年前に、活躍した 松尾芭蕉は、日本中を回って 俳人としては、奥儀を深めていました。奥の細道など、俳句の芸術的完成者であり、極めて高い 句風を確立していました。静寂の中に、自然の美しさ、孤高の 気高さが感じられます。
それに対して、一茶は 頭書の作品や(今までは、踏まれていたに、花野かな。)の様に 小さなものや 細やかな視点は 育った環境の影響かも知れません。
困難に向かっていく、強さ、しぶとさが、俳句の隅々に表れている様な気がしてなりません。
俳句は、やっぱり心の叫びでしょうかね。素晴しい先人たちがいて 今が有るのでしょう。64才で亡くなりました。左:一茶 右:芭蕉  小林昭男