2019年03月05日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 平安中期に戻ってみましょう。


三月に入り、フキノトウ、梅の花、水仙、沈丁花など 毎日美しい花々を、見てまいりましたので、平安時代中期の 枕草子でも、載せてみました。

皆様よくご存知の【枕草子の、春はあけぼの】清、少納言です。

春はあけぼの ようよう白くなりゆく 山際少し明かりて
紫立ちたる雲の 細くたなびきたる。
966年 歌人 清原の元輔の子と生まれ 子供の頃から聡明さを発揮していました。祖父は、古今和歌集の代表的な歌人、 深養父です。

夏は夜 月の頃はさらなり 闇も尚 蛍のおほく 飛びたがいたる。又ただ、一つ二つなど ほのかに うち光りて行くも をかし。
中宮定子(一条天皇の皇后)に仕え、(清、少納言)と呼ばれ、その美貌と知性により 寵愛されました。

秋は夕暮れ 夕日の射して 山の端いと 近こうなるに、
鳥の寝どころに 行くとて 三つ四つ 二つ三つなど
飛びいそぐさへ あはれなり。

晩年は、父(元輔)の山荘あたりに住み 59才で亡くなりました。なお、紫式部とは仲が悪かった などと言う説があるようですが、宮中に仕えた 時期が違うので、そんなことは無い様です。清少納言の和歌を一つ

世をこめて 鳥のそらねは謀るとも よに逢坂の関は許さじ。
小林昭男