2018年11月23日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 張継の漢詩を楽しもう。

 


高校の頃、国語の担任の 佐藤喜雄先生に、漢詩を暗記させられました。朱熹、頼山陽などでしたが、私は張継の(楓橋夜泊)が好きで、覚えました。

【月落ち カラス啼いて 霜天に満つ
江楓漁火 愁眠に対す
姑蘇城外 寒山寺 夜半に鐘声 客船に至る。】

皆さんもこの漢詩を 覚えたと思います。
旅の途中、寝つけない時 夜釣りをして居る 漁船が見え
蘇州、寒山寺の 鐘声が 港に響き合っている、そんな光景でしょうか。寒い晩秋の風景が 目に浮かびます。
張継は 8世紀頃活躍した、官僚であり詩人です。
753年に官僚試験に合格し 有能な官僚として、各地を 歴任しました。退官後は 博識で、公正な政治家として、評判がよく 導師の様に慕われ 風貌も立派だ様です。
おなじ中唐の詩人(杜甫)とは、幼馴染で、親交していたようです。
小林昭男