2018年11月27日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 星の詩なのに星の字が無い、不思議


昨日、山梨でも霜が降りました。

寒くなった 今の季節の 百人一首、皆さんよく ご存じの人 中納言家持(大伴家持)の一首です。この詩 星の事を言っているのに 星と言う言葉がない不思議な詩す。
【かささぎの 渡せる橋におく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けるにける】
カササギの渡せる橋は 天の川の橋の事です。
わし座の牽牛(アルタイル)と こと座の織姫(ベガ)が七夕の夜 一年に一回の 逢瀬の時、天の川を渡らせ様と カササギが 翼を連ねて 橋を造った古事によります。天の川に散らばった星を 霜の様だと 表現しています。
寒々とした、天の川を見ていると その美しさに 夜も更けてしまった。と解釈できます。
大伴家持(やかもち)は 大伴の旅人(たびと)の子息で 36歌仙に入る歌人です。万葉集に一番多く(473首)登録してあり 万葉集の主選者として 大和朝廷以降の詩歌に 巨大な 足跡を残した歌人です。 小林昭男