2019年11月15日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 渡り鳥も命がけです。

日本の上空も 渡り鳥が 北から南へ、南から北へ 駆け抜けています。 命がけの渡りも有ります。高度4000mと言えば人間は 酸素不足で酸素ボンベが無ければ 危険です。8000m級の山々を駆け抜ける渡り鳥は、どうしているんでしょう? アネハツルや、インドガン  彼らの呼吸器系には 素晴らしい装置が付いています。鳥の肺には 気嚢と言う空気をためる袋が有り 気嚢が 肋骨と、胸骨が連動し、肺に新鮮な空気を 連続して送って居ます。言う成れば ターボエンジンを積んだ 空冷エンジンの様です。 羽毛をまとった鳥に体は、汗で冷やすことが できないので、新鮮な空気を 体中に循環させ 羽ばたきの熱を 冷やしています。 8000m上空の空気が薄く、零下30の空をモンゴルから ヒマラヤ山脈を越え、インドまで渡って居ます。 ヨーロッパジシギと言う鳥は、6800kmに距離をスカンジナビアから アフリカのサハラ砂漠南まで 休むことなくわたります。その代償として、体重が半分になってしまいます。 又、オオソリハシシギは アラスカから、ニュージーランドまで 11,000kmを渡った、最長渡り記録保持者です。 渡り鳥は、途中で休憩するのが普通ですが、最近、沼や池の汚染、森林伐採などで、数を減らしているそうです。何故渡りをするか、色々議論があるようですが、強いものが生き残り子孫を増やすのが有力です。  小林昭男