2018年09月19日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 秋の夜長は本でも読もう。

秋の夜長に 本箱を探していたら 夏目漱石の坊っちゃんが見つかった。 【親譲りのむ鉄砲で 子供の時から損ばかりしている】の書き出しで 誰でも知っている坊っちゃん。 いろいろあって 松山の城下町の田舎に 数学の教師として赴任 校長に、タヌキ 教頭には赤いネルのシャツを着ているから赤シャツ、英語の教師には、うらなり、その他、ヤマアラシ、野だいこ 等々 やりたい放題、喧嘩の詩放題で 結構 面白、可笑しく 仕上げた傑作です。
作者、夏目漱石は、東京帝国大学(現東大)英文科を卒業
イギリス留学などを経て 帝大の 英語教師を していましたが、過度の神経衰弱の 病に侵され、病気を治すために 小説を書き始めたようです。明治38年 雑誌『ホトトギス』に吾輩は猫である を発表 話題を集めました。
この坊ちゃんは 39年に同紙に発表し、喝采を浴び、教師を辞めて小説家になったそうです。この小説は、古い日本の体質から、欧米の思想が入って来て 人間関係が入り混じる、面白さが、有る様な気がします。坊っちゃんを献身的に慕う、ばあやの清(せい)は、古い日本の象徴、うらなり君を捨てて、赤シャツになびいた、マドンナは 古い枠から脱皮し 西洋西洋化を急ぐ、明治の 象徴の様です。三年間イギリス留学で、痛感した、新しい日本の在り方を『坊っちゃん』という小説で 問うた様な気がします。漱石の名言
君は山を呼び寄せる男だ。
呼び寄せて来ないと、怒る男だ。
地団太踏んで、くやしがる男だ。  
そして山を悪く批判する事だけの男だ。
何故、山の方に歩いていかない。    フレンズ小林