2021年06月28日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 秘めた恋の 式子内親王 定家に恋した胸の内

令和3・6・27日  晴れるでも無く、雨が降るでも無く、だらだら天気と 過ごしいると 食欲もないのに 太ってきます。本棚の隅に ほこりをかぶった百人一首の解説書が出てきました。
百首の中で 恋愛に関する和歌は、40首くらいありますが その中でも高貴のお方で、激情を抑え、身を切るような 恋の歌がありました。
【たまの緒よ 絶えねば絶えね ながらえば 忍ぶることの よわりもぞする】 式子内親王
人目を忍ぶ、恋だったんでしょうね。もし、このまま生きながらえると、私の感情が 表に出てしまうので、死んでしまいたいと 言う意味でしょうね。よっぽど秘密にしたかったんでしょう。
式子内親王は、後白河法皇に皇女で、かの有名な以仁王の妹です。昔は、皇女の結婚は 許されなかったようです。幼い時から和歌を習い 女流歌人としては有名でした。自身が和歌を教えてもらった、藤原俊成の子息、後に小倉百人一首の選者、藤原定家と出会いました。噂ですが、この和歌は 定家との 恋愛感情を歌ったと いわれています。800年も昔の出来事ですが、華やかな宮中の 切ない思い出として、心を打たれます。:注 玉の緒(勾玉などを通す紐) 小林昭男
イラストのようです