2018年06月11日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 伊良湖岬が懐かしいです。

名も知らぬ遠き島より
流れ寄るヤシの実一つ
故郷の岸を離れて
汝れはそも波に幾年月

元の木は生いや茂れる
枝はなお影をやなせる。
我もまた渚を枕
ひとり身の浮き寝の旅ぞ。

愛知県渥美半島の突端伊良湖岬に 流れ着いたヤシの実を詠った、島崎藤村の代表作です。(落梅集)
友人の柳田国男が 東京帝国大学2年生の時、約一か月間、伊良湖崎で療養している折り 流れ着いた、ヤシの実を見つけました。遠い南の国から 黒潮に乗って流れ着いた ヤシの実に感動し、日本民族の故郷は 南洋諸島かも知れないと 親友 島崎藤村に話したのが最初でした。
3年後の 明治34年、柳田から聞いた この話を思い出し 自分の境遇とを合わせて 作詞したのがヤシの実でした。
明治30年に発表した 詩集【若菜集】で浪漫派の作詞家として広く知れ渡る様になってた時でした。
これを契機に、長編の、破壊や、夜明け前などの 小説を書き上げたそうです。平成6年ころ、組合の研修会で 伊良湖岬で昼食の折(長谷川理事長)カラオケを歌って2時間帰宅が遅くなった言葉ありました。フレンズ小林