春、高楼の花の宴 巡る盃影さして
千代の松枝 分け出でし 昔の光今いずこ。
最近の唄は どうも馴染めません、一生懸命、踊って歌っていますが意味不明です。若い方に怒れそうですね。
秋陣営の霜の色 鳴き行くカリの 影見せて
植うる剣に 照り沿いし 昔の光今いずこ。
【荒城の月】を土井晩翠が 作詞したのが1898年(明治31年)晩翠28才の時であり 東北大学の修学旅行の 鶴ヶ城(若松城)を 思い浮かべたり、戊辰戦争で壊滅状態になり、白虎隊の悲も思い浮かべながら構想を練ったようです。 作詞の上では 故郷、宮城県の青葉城(仙台城)を散策しながら作詞したと言われています。
2節目の (秋陣営の霜の色・・・)は 上杉謙信が、七尾城攻略の折読んだ漢詩(霜は軍営に満ちて 秋気清し、数行の過がん月見さらなり・・・)から、思いついたようです。
天上影は変わらねど 栄枯は移る 世の姿
映さんとてか今も尚 ああ、荒城の夜半の月
1952年素晴らしい詩を送り出し80才で 永眠しました。
作曲した、瀧廉太郎は 自分が子供時代に過ごした、大分県
竹田市 岡城を散策し 曲の構想を練ったと 伝えられています。
お二人とも、私達が今、口ずさむ数々の名曲を、送り出しました
小林昭男