令和3・12・31・日 波瀾万丈の令和3年も 今日で終わりです。
一年の締めくくりとして、この一年間、有意義に生きただろうか、他人に迷惑を掛けただろうか、少しでも社会に貢献しただろうか、と反省する日でも 有るんでしょうね。そんなことを思いながら聞くのが、108つの 除夜の鐘の音だと思います。【除夜の鐘】は108つの煩悩を打ち破り、心身ともに清々しく新年を迎えるための、梵鐘の音色です。
108の煩悩には 諸説がありますが、① 眼、耳、鼻、舌、身、意、の六根(感覚器官)に 三種(好、悪、平)があり十八 六根の対象となる色、声、香り、味、触、法の(六座)に三受(苦、楽、捨)で十八 合わせて三十六の煩悩が、現在、過去、未来の三世に渡って 有るところから108 になるという説 また、② 一年間 四苦八苦 しているので、4×9=36 8×9=72 合わせて108と言う説があるそうです。
【除夜】は、夜を除くとあります。大陰暦では、毎月の30日が、暗い夜(新月) 月が隠れる(つきごもり)が訛って(つごもり)となり 12月31日を(おおつごもり)と言うそうです。
この暗闇(煩悩)を取り除く日、それが除夜で 除夜の鐘が一つなるごとに、煩悩を一つずつ取り除いて、新しい体に 生まれ変わることができるそうです。除夜の鐘をききながら、おそばを食べて 煩悩をすべて消し去り 令和四年を お迎えいたしましょう。本年もつたない文章を読んでくださり、有難う御座いました。 小林昭男