2020年09月21日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) ウスバカゲロウの幼虫は怖い顔をしています。

朝夕めっきり涼しくなりました。朝の散歩、少し山際まで足を延ばし、古びたお寺の境内で アリジゴクの巣を見つけました。一般的には ウスバカゲロウが羽化する時期は 6月から7月と 言われています。あんなひ弱な カゲロウの幼虫は、見るも無残な顔をしています。幼虫の期間が長いんですが、一応、完全変態(卵、幼虫、蛹、成虫)をします。
トンボのようですが、全然違い カゲロウの名前の様に ひらひら舞い、羽根を背中に伏せ、頭は小さく、複眼の目も小さく トンボとすぐに 区別できます。
すり鉢状の巣に、アリや、クモが落ちると フグの毒(テトロドトキシン)の 130倍もある毒液で、殺し、体液を吸います。でも、そんなアリジゴクでも、幼虫の間は 糞を一回もしないそうです。定説では オシッコもしないと言われてきましたが、2010年、千葉県の小学4年生の少年が、アリ地獄のお尻から 黄色い汁が出ているのを発見 日本昆虫協会に報告 それが認められ、【糞はしないが、尿はする】に新ため (夏休み昆虫大賞)を授与されたそうです。
そんな訳でアリジゴクは 飢餓と渇きに強く 1か月くらい、飲まず食わずでも 死なないそうです。
弱い、小さな昆虫が、生き延びるには こんな方法しか 出来なかったんでしょうね。消極的で、しかも確実に 生き延びてきました。 小林昭男