2021年04月18日 (投稿者: 株式会社フレンズ ) 春の野に 山部赤人

令和3年4月16日 春爛漫、散歩道や 我が家の箱庭のも 花が咲き乱れています。万葉の昔も おそらくこの時期 花に囲まれて いたんでしょうね。
【春の野に スミレ摘みにと、こし我そ 野を懐かしみ 一夜寝にける】 山部赤人
山部の赤人は 生まれた日や、年齢は不詳ですが、皆さんご存じの 奈良時代の歌人です。36歌仙にも名を連ねています。
スミレの花を見に来て、あまりの素晴らしさ、可愛さに 心を惹かれ去りがたく 一晩過ごしてしまったという 感動した和歌でしょうね。
色々な記録によると 聖武天皇の宮廷歌人 だったようです。作られた和歌から、旅が好きで あちらこちらに足跡が残っています。
田子の浦ゆ うち出でて見れば・・・や み吉野の象山の際の・・・など旅の詩が有名です。赤人に関係のある神社や、碑は アチコとに残っていますが 生まれた所は 上総の国(千葉県)山辺郡ではないかと言われ、塚があるそうです。亡くなったところは平城京 奈良県宇陀市泰原には 林の中に慰霊碑があるそうです。
東近江市にも 山辺寺があり 終焉の地と言われています。
1300年前の歌人も、美しいものに感動し 記録に残してあったことは、意義があります。そのころの風景が浮かんでくるようです。小林昭男